高機能表面処理 Tribec®(トライベック)シリーズ
複合PVD技術を駆使した高機能複合コーティングです。
- 各種金型に必要な高い耐摩耗性、優れた潤滑性、耐熱性を追求。それぞれの機能性物質の連続積層化が可能な独自の複合PVD技術を確立しました。
- 最適な前処理、洗浄を施すことにより、高い皮膜密着性を実現しました。
- 異なる皮膜を組み合わせることで、複数の機能を併せ持つ金型用コーティング"Tribec®(トライベック)"を開発。 各種用途向けに特化した皮膜を取り揃えております。
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製品一覧
分類 | 品名 | 特長 | 用途例 |
---|---|---|---|
Cr coating |
Tribec 晃 (ひかる) |
・高硬度・高密着性・高耐酸化性を兼備 ・優れた弾性回復特性 |
板金プレス金型、 鍛造パンチ |
Tribec 晃smooth (ひかるスムース) |
・成膜方法を変更することで平滑な表面を実現 | コールドフォーマーパンチ、 冷間鍛造マンドレル |
|
Tribec 剛 (たける) |
・高硬度物質を、密着性を高めて厚膜化 ・高い耐酸化性、化学的安定性 |
Alダイカスト入子、 エンボスパンチ |
|
V coating |
Tribec 炬 (かがり) |
・厚膜により皮膜の耐圧強度がUP ・独自の摺動特性によりカジリを抑制 |
しぼり金型、 590MPa級ハイテン 板金プレス金型 |
Tribec® 炬V (かがりブイ) |
・保護膜形成機能を有したTribec炬の表層に耐凝着性向上皮膜を付与 ・表層滅失後もTribec炬の耐カジリ性により長寿命を実現 |
超ハイテン、ホットスタンプメッキ鋼板成形時のパウダリングによる金型メンテ工数を大幅削減 | |
DLC coating |
Tribec 極 (きわみ) |
・ダイヤモンド構造に近い高密度DLC(ta-C)被膜 ・特殊フィルタリング技術を採用 ・膜厚 <1μm 処理温度 <200℃ |
Al抜きパンチ(ドライ)、 タイバーカットパンチ |
Tribec 極Mk-II (きわみ マーク・ツー) |
・Tribec極の厚膜 ・高面圧の非鉄材料成形に適応 ・皮膜の色調が黒色 |
5052 Al合金しぼり型、 Cu成形パンチ |
被膜特性一覧
品名 | 皮膜の色 | 硬さ (HV) |
膜厚 (硬質層膜厚) |
酸化開始温度 | 摩擦係数 vs. Fe(常温) |
摩擦係数 vs. Al(常温) |
---|---|---|---|---|---|---|
Tribec 晃 (ひかる) |
グレー |
3,000 -3,200 |
3.0 μm (↑) |
1,000 ℃ | 0.50 | 0.60 |
Tribec 晃smooth (ひかるスムース) |
グレー |
3,000 -3,200 |
3.0 μm (↑) |
1,000 ℃ | 0.50 | 0.60 |
Tribec 剛 (たける) |
シルバー |
2,900 -3,000 |
8.0 μm (↑) |
1,000 ℃ | 0.50 | 0.60 |
Tribec 炬 (かがり) |
ダークゴールド |
2,500 -2,800 |
10 μm以上 (↑) |
700 ℃ | 0.50 | 0.60 |
Tribec® 炬V (かがりブイ) |
灰~黒色 |
炬: 2,500~2,800HV 耐凝着性向上層: 1,200~2,000HV |
10 μm以上 | 炬: 600~700℃ 耐凝着性向上層: 350~400℃ |
0.30 | 0.30 |
Tribec 極 (きわみ) |
干渉色 |
6,000 -8,000 |
0.3 μm (↑) |
600 ℃ (耐熱温度) |
< 0.10 | < 0.10 |
Tribec 極Mk-II (きわみ マーク・ツー) |
干渉色 |
6,000 -8,000 |
0.8 μm (↑) |
600 ℃ (耐熱温度) |
< 0.10 | < 0.10 |
- 表中に記載の数値は目安であり、保証値ではありません
コーティングの分類
金属加工におけるコーティングとは、母材の表面に被膜を作ることです。コーティングは主に、湿式(めっき)と乾式(蒸着)に分類されます。乾式はさらに溶射、CVD(化学蒸着法)、PVD(物理蒸着法)に分類されます。金型のコーティングには表面硬さや摺動特性、離型性などの特性向上を目的として、CVDやPVDが用いられることが一般的です。
CVD
CVD(Chemical Vapor Deposition)は、成膜したい材料を含んだ原料のガスを、被加工材の表面で化学反応させることでコーティングを行います。CVDの化学反応を促進させるためには、コーティング時の処理温度を高温にする必要があります。高温で処理するため、コーティングの密着性が高い点が特徴的ですが、被加工材が熱に弱い場合や寸法精度を求められる場合は注意が必要です。
PVD
PVD(Physical Vapor Deposition)は、真空中でチタンやクロムなどの金属を被加工材の表面に物理的に付着させることで、コーティングを形成する方法です。CVDに比べて低い温度で処理ができることが特徴です。また、多元系の合金でも成膜が可能なため、目的に応じて多種多様な金属材料が使用されます。
Tribecシリーズの強み
Tribecシリーズは、さまざまな金型に必要とされる高い摩耗性、優れた潤滑性、耐熱性などを実現した独自のコーティング技術です。複数の材料で構成される層を融合させることで多彩な機能を実現でき、金型のもつ可能性を最大限に引き出します。
プロテリアル工具鋼技術情報
特殊鋼を代表とする工具鋼の技術情報を紹介します。
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ABOUT US
持続可能な社会を支える高機能材料会社
売上収益
1兆332億円
全従業員数
21,456人