ワイヤの線くぐり発生防止と解消の方法について

ワイヤ取扱いの際は「端末を放さない、緩めない」、ワイヤ保管の際は「横置き厳禁」を厳守お願いします。

  • ワイヤ端末から手を放すと巻きが緩んで線くぐり、線重なりの原因となります。
  • ボビンを横置きにすると巻が崩れる原因となります。

ワイヤ取扱い時の注意点

(1) 加工機へのボビンセット~線掛けの際は

①端末ラベルを剥がさず、防錆紙が巻かれた状態で加工機に取り付けて下さい。

②端末ラベル付近のワイヤを指で押さえラベルを剥がして下さい。

③ワイヤ端末を持ち、引き出しながら線掛けを行ってください。

  • 端末を放さないようご注意ください。

(2) ご使用の途中でのボビン取り外しの際は

①ワイヤに巻緩みがない状態で、ワイヤ端末をボビン鍔にテープでしっかり固定してください。

(3) ワイヤを保管するときは

①変色防止のために、巻いてあった防錆紙を再度巻き付けてください。

②製品梱包箱に入れて必ずボビンを縦置きで保管してください。

  • 電極線の長期保管は、変色、錆などによる異常断線、真直性悪化による自動結線不具合の原因になります。
    ご使用中の電極線はなるべく早くご使用になられることをお勧めします。

線くぐりの確認方法

「ワイヤ端末を放した、巻が緩んでしまった」などの現象が発生した場合必ず確認を行い対処して頂くようお願いします。

①ワイヤの巻きがゆるんで線が重なったり、線が複雑にからんでしまっているような状態のときは、巻部の一部を指などで押さえ緩んだワイヤや絡んだワイヤをハサミなどで切り、ワイヤ端末が1本になるまで巻き解します

②ワイヤに緩みがない状態で、図のようにボビンを回転させて、ゆっくりワイヤを引き出します。

③ワイヤがくぐっている場合、巻きの表面とワイヤ引出し部との接点に線くぐり部が現れます。

線くぐりの解消方法

①線くぐり部が特定できたら、くぐっている部分の前側を指で押さえ、端末側のワイヤをくぐり部分に押し込んで、ワイヤのたるみを作ります。

②次にたるみ部を持って、ワイヤ端末をくぐり部分から引き抜きます。
(端末部が長い場合は、引き抜く部分をカットします。)

③これで線くぐりは解消します。
念のため、再度ワイヤを引出し、くぐりがないことを確認してください

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