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ベトナム拠点に大規模自家消費型太陽光発電設備を導入

2024年2月14日
株式会社プロテリアル

 株式会社プロテリアル(以下、プロテリアル)は、Proterial Vietnam Co., Ltd.(ベトナム、ハイズオン省 以下、プロテリアル・ベトナム)において、プロテリアルの海外拠点で初となる敷地内の大規模自家消費型太陽光発電設備を導入し、2024年1月9日から運転を開始しました。同設備で発電する電力量約550万kWh/年※1は、プロテリアル・ベトナムの工場設備で使用する電力の約27%に相当※2する見込みです。また、二酸化炭素(CO2)削減量は約4,000トン/年※1となります。

1.背景

 プロテリアルでは、脱炭素社会実現への貢献を重要な経営課題(マテリアリティ)に位置付けております。自社事業に伴うCO2排出量については、中期目標として2030年度38%削減(2015年度対比)、長期目標として2050年カーボンニュートラル実現をめざし、脱炭素社会への移行に貢献していく考えです。このため、再生可能エネルギーの導入拡大と省エネルギーの推進に取り組んでいます。

2.概要

プロテリアル・ベトナム 太陽光発電設備
プロテリアル・ベトナム 太陽光発電設備

 プロテリアルは、プロテリアル・ベトナムにおいて、海外拠点で初となる敷地内の大規模自家消費型太陽光発電設備を導入し、2024年1月9日から運転を開始しました。

 本施策は、太陽光発電のTPO/PPAモデル(第三者所有モデルによる電力購入契約:Third Party Ownership/Power Purchase Agreement)を活用し、事業所内の自社所有地を利用することで効率的な再生可能エネルギー導入をめざしたものです。TPO/PPAモデルは、施設所有者が提供する敷地や屋根などのスペースに、太陽光発電設備の所有・管理を行う会社(電力販売契約事業者)が設置した太陽光発電システムで発電された電力を、その施設の電力使用者(施設所有者)へ有償提供する仕組みです。施設所有者(プロテリアル・ベトナム)にとっては設置にかかる初期費用および保守運転費用・管理が不要で、かつ、太陽光発電設備をオフバランス※3化できることから、投資へのリスク低減を図った上で、大規模な再生可能エネルギー導入を実現できるメリットがあります。さらにベトナムでは、環境保全やインフラ整備の必要性から、国として再生可能エネルギーの活用を推進しており、現地の運用業者も積極的にTPO/PPAモデルを展開しています。このため、プロテリアルとしても、今回の大規模施策の早期実行が可能となりました。

 プロテリアルでは、これまで熊谷地区、真岡地区でTPO/PPAモデルによる太陽光発電の大規模な取り組みを実施しており、再生可能エネルギー導入の全体計画としては、2030年度に3,500万kWh/年(35,000MWh/年)超えを目標としております(2022年度:約48万kWh/年(484MWh/年))。今後も再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの推進により自社事業でのCO2排出量削減に取り組むことに加え、製品ライフサイクル全体で環境保全に資する新製品(環境親和型製品)を開発、提供することで、グリーン・イネーブラーとして脱炭素社会実現に貢献していきます。

設置場所 Proterial Vietnam Co., Ltd.(ベトナム、ハイズオン省)
プランニング・運用 I-Renewable Energy Vietnam Co., Ltd.(伊藤忠商事株式会社100%事業会社)
設計・施工 Thang Tien Group
想定年間発電量 550万kWh(初年度)
想定年間CO2排出削減量 4,000トン(初年度)

以上

【報道機関からのお問い合わせ】
コミュニケーション部 担当 車谷 TEL 080-2108-0159

  1. ※1I-Renewable Energy Vietnam社想定条件に基づく。
  2. ※2再生可能エネルギー比率(2021年度電力使用量対比)
  3. ※3貸借対照表(バランスシート)に資産として計上しないこと。