
PRO + MATERIALストーリー
01. 特殊鋼
世界トップクラスのお客さまの要望に応え続けることで
高機能・高品質製品の開発と量産化を実現

PRO + MATERIALストーリー
02. 軟磁性材料
実験第一主義のDNAと開発者の熱意が
世界初の開発に結びついた
マテリアルのプロだからこそ つくり出せる高機能材料で
人々の暮らしをより豊かに、そしてサステナブルに変えていく。
SCROLL DOWN
ナノサイズの微細素材や超小型部品から、大型で耐熱性や耐久性に優れた部品まで──
私たちプロテリアルの製品・技術は、生活の隅々から産業の現場まで、私たちの基盤を支えています。
車や飛行機、スマートフォン、街のインフラに至るまで、
お客さまとの協創サイクルを実現することでこれまでにないユニークで新しい価値を生み出し、
あらゆる場所で未来を形づくる力となります。
PRO + MATERIALストーリー
世界トップクラスのお客さまの要望に応え続けることで
高機能・高品質製品の開発と量産化を実現
PRO + MATERIALストーリー
実験第一主義のDNAと開発者の熱意が
世界初の開発に結びついた
プロテリアルは、金属の特性を最大限に引き出す組織・組成制御技術と、お客さまとの強い関係性を活かし、高い品質・機能を持つ製品・サービスを提供してきました。お客さまの課題に向き合い、最適な材料を創出し、量産レベルまで引き上げてご提供することで、お客様の課題解決に貢献します。
こうした協創を通じて、お客さまに新たな可能性と競争力をご提供します。また、このプロセスで得た材料に対する知見やバリエーションを原動力とし、さらなる価値のご提供に挑戦し続けます。これからもプロテリアルは、高機能材料で持続可能な社会を支えていきます。
お客様との協創のサイクルを回し続けることで、新しい価値を生み出し、
さまざまな場所で未来を形づくる力となります。
xEV
+スマートフォン
+航空機
+発電・配電
+水素関連設備
+PRO + MATERIALストーリー
プロテリアルは、お客さまの高い要求に応え、材料開発から安定した量産化までを行い、新たな用途や市場を開拓してきました。例えば、自動車のCVTベルト材では、金属内部の不純物を極限まで減らし、組織を制御することにより、1,000万回以上の回転に耐える高強度素材を開発。この技術により、CVTベルト材で世界トップシェアを達成しました。その原点には、お客さまから寄せられる信頼と高い期待がありました。
CVTベルト材
当社は、自動車分野において、エンジンバルブ用鍛圧材など、過酷な環境で使用される高度な特殊材料を開発し、日系自動車メーカーとの強固なパートナーシップを築いてきました。また、1990年代からはエネルギー分野向けに組織・組成制御技術を活用し、材料の強度や耐久性を向上させるために、金属内部の窒化物(TiN)の成長を抑える技術開発を進めてきました。この技術力を高く評価していただいたお客さまから、「TiNを微細化したCVTベルト材を開発してほしい」という依頼をいただいたのが開発の契機です。
自動車の過酷な使用環境に対応するには、1,000万回以上の回転に耐える疲労強度が求められます。その実現のためには、表面の欠陥を減らすだけでなく、金属内部の異物を極限まで低減し、組織を制御する必要がありました。この非常に高い要求に応えるため、TiNの微細化技術は3年にわたり改良が続けられました。TiNサイズを決めるメカニズムを突き止め、マグネシウムを活用した品質コントロールにより、安定した量産化を実現しました。この技術により、CVTベルト材の需要は急速に拡大し、多くの自動車メーカーに採用されています。
CVTベルト材組織
このTiN微細化技術は、金属材料の技術的な最高峰とも言われる航空機関連材料への応用という新たな展開を迎えています。航空機ジェットエンジンのシャフト向け素材として、自動車とは異なる高温・高圧の過酷な条件下でも安定した疲労強度コントロールを実現し、新たな市場領域への進出を実現しました。これらは、常にお客さまと協力しながら新たな技術に挑戦し続けることで築き上げた信頼関係の成果です。
今後もお客様との協創により、お客様の課題解決に貢献する技術を実現し、持続的な成長をめざしていきます。
航空機エンジン
PRO + MATERIALストーリー
当社は、1988年に世界初のナノ結晶軟磁性材料「ファインメット®」を製品化しました。この材料は、鉄にシリコン、ボロン、銅、ニオブを加えた独自組成の薄帯(リボン)で、ナノサイズ(約10ナノメートル)の結晶構造を持っています。高温の融液を急速に冷却して作られたアモルファス(結晶構造を持たない状態)合金を、ある条件で熱処理すると、アモルファス合金よりも優れた磁気特性をもつ素材となるという世界が驚く現象を発見し、世界初の製品を生み出しました。「ファインメット®」により、スマートフォンや様々な電子機器の小型化・省エネルギー化が大きく進展しました。
ナノ結晶軟磁性材料ファインメット®
開発には、金属の組成や構造を制御する技術、そして研究者たちの情熱が不可欠でした。1970年代後半から、当社の研究所でもアモルファス金属など、磁性材料の新素材開発に取り組んでいました。磁性材料の特性は原子レベルの現象に左右され、組成の組み合わせは無数に存在します。このため、極めて難度が高い開発であり、さらに実用化は至難の業といわれています。しかし、粘り強く実験を繰り返すなかで、熱処理後にアモルファス合金の磁気特性が向上するという驚くべき現象を発見。特許取得と製造方法の確立を推進し、1988年にファインメット®の製品化に成功。世界市場に送り出すことができました。
ファインメットの製造
ファインメットコモンモードチョークコア/コイル
製品化当初、優れた特性を持っていたものの、時代を先取りしすぎた製品であったため、すぐに広く普及することはありませんでした。しかし、2000年代に入り、電磁波ノイズ規制の強化やスマートフォンのワイヤレス充電の普及により、ファインメット®の需要は急増しました。さらに、欧州では電動車(xEV)の普及に伴い、電磁ノイズ対策としての利用も拡大し、製品の需要が飛躍的に成長しました。
ファインメット®は用途が追いつくまでに10年ほどを要しましたが、現在では電動化社会になくてはならない素材となっています。さらに、コアロスが少ないため、省エネ化や低ノイズ化を求める多くの分野で活用されています。ファインメットは、脱炭素社会の実現に向けて、さらなる省エネルギー化や軽量化、高性能化を追求しています。これにより、次世代の電子機器や電力システムにおいても、重要な役割を果たすことが期待されています。
これからも、ファインメットをはじめとする革新的な材料技術を活用し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
磁気シールド
xEVの性能向上や省エネルギー化には、高機能材料が重要な役割を果たしています。これらの材料は、駆動モーター、車載充電器、バッテリーなどの要素技術を支え、持続可能なモビリティの実現に貢献しています。
希土類磁石NEOMAX®
フェライト磁石 NMF®
マグネットワイヤ
アモルファス金属材料Metglas™
窒化ケイ素基板
SiC エピタキシャルウエハー
ナノ結晶軟磁性材料ファインメット®
軽量化、小型化、高容量化を実現するクラッド材が活用され、バッテリー性能を向上。
クラッド材
高機能でありながら、小型・軽量・省電力なスマートフォンの実現には、高機能材料が大きな役割を果たしています。
これらの材料は、放熱性、ノイズ対策、充電効率、小型化を支え、スマートフォンの性能向上に貢献しています。
ステンレスや銅などの金属を組み合わせた材料で高強度と高熱伝導率を実現。
放熱板として使用され、効率的な放熱をサポート。
クラッド材
ノイズ対策や非接触充電機能の効率化に貢献。
ナノ結晶軟磁性材料ファインメット®
スピーカーやバイブレーションモーターに使用され、スマートフォンの小型化を実現。
希土類磁石NEOMAX®
航空機市場は中長期的に大きな成長が見込まれており、その進化を支えるために、高度な技術と品質管理が求められています。当社は、この分野のニーズに対応するため、最新の設備と技術を導入し、高い信頼性で市場を支えています。
航空機エンジン部材
航空機エンジン部材
航空機エンジン部材
当社は、結晶構造を持たない金属であるアモルファス合金の世界トップメーカーです。
この合金は、変圧器やモーター用コアに活用されることで電力消費量の削減に貢献します。
高効率モーターへの応用が期待され、さらなる省エネルギー化に貢献。
アモルファス金属材料Metglas™
脱炭素社会の実現に向けて、二酸化炭素(CO₂)の排出量削減が重要なテーマとなる中、水素社会の実現が注目されています。
当社は、水素関連設備の「作る」「貯める」「使う」を支える製品で、課題解決に取り組んでいます。
水素貯蔵合金
高強度合金/高耐酸化性合金
水素の使用環境下での素材の信頼性を向上
耐水素脆化材料
高耐食性、耐水素脆性の積層造形材料
メタネーション反応用ハニカム型触媒担体(開発中)