刃物鋼に関する重要なお知らせ
2006年3月8日
平素より各種刃物の製作にあたりをご愛顧賜り、誠にありがとうございます。 皆さまもよくご存知のように、刃物鋼の選定にあたっては、刃物の用途にあわせて最も適した材料を選ぶことが大変重要です。 以下の事例は刃物及びナイフメーカー殿から最近ご連絡いただきました情報です。
今後ともを安心してご使用いただく目的から、素材選定のご留意事項としてお知らせいたします。
1.ATS34
本材は高Cr-Mo系刃物鋼としてカスタムナイフや高級刃物用としてご好評いただいております。 本材を用いた医療用途刃物で、洗浄薬品によっては発錆する事例が報告されています。医療用途にご使用される場合は、事前に弊社にご相談いただきますようお願いいたします。
『ご注意事項』
洗浄薬品によっては発錆することがありますのでご注意ください。
2.ZDP189
本材は粉末冶金法による3C-20Cr系刃物鋼・冷間工具鋼として、特に『硬さ』を追究した鋼種です。鋼の基本的な特性である『硬さ』と『靭性』は相反する性質があることから、本材については適正に熱処理された場合でも、お取扱いによっては刃欠けや刃折れを生じる事例が報告されています。
『ご注意事項』
本鋼種は当社推奨の条件に従い適正に熱処理を行なってください。しかし、適正に熱処理(焼入れ・焼き戻し状態及び焼鈍状態)された状態でも、用途や取り扱い方法によっては刃欠けや刃折れを起こす場合がありますのでご注意ください。
は用途にあわせて各種刃物鋼をラインアップしております。刃物鋼の選定につきましては、事前に弊社又は弊社の特約店にご相談いただきますよう、お願い申し上げます。