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高靭性・高切削性 新冷間ダイス鋼「SLD®-f」が
2022年 “超”モノづくり部品大賞「機械・ロボット部品賞」を受賞


日立金属株式会社

 日立金属株式会社(以下 日立金属)の高靭性・高切削性 新冷間ダイス鋼「SLD®-f」が、モノづくり日本会議 / 日刊工業新聞社主催の“超”モノづくり部品大賞において、「機械・ロボット部品賞」を受賞し、贈賞式が、12月5日(月)に東武ホテルレバント東京にて行われました。

1.受賞内容

写真:モノづくり日本会議 / 日刊工業新聞社主催 “超”モノづくり部品大賞 機械・ロボット部品賞

対象製品:高靭性・高切削性 新冷間ダイス鋼「SLD®-f」

受賞内容:モノづくり日本会議 / 日刊工業新聞社主催
2022年“超”モノづくり部品大賞※
「機械・ロボット部品賞」

  • “超”モノづくり部品大賞

    日本の産業や社会の発展に貢献することをめざして、モノづくり産業のグローバル競争力の源泉である部品・部材を対象に、「機械・ロボット」「電気・電子」「モビリティー関連」、「環境・資源・エネルギー関連」「健康福祉・バイオ・医療機器」「生活・社会課題ソリューション関連」の6分野において、毎年卓越した製品が選出されています。
    日立金属では、「医療用シリコーンケーブル『SilMED®』」で日本力(にっぽんぶらんど)賞を受賞した昨年に続く受賞となりました。

2.製品概要

写真:SLD®-f 加工例
SLD®-f 加工例

 近年、自動車向けなどのプレス部品においては衝突安全性の向上や軽量化のため、より高強度・高硬度を志向した「“超”ハイテン鋼板」化が進んでおり、成型加工時に金型へ与えるダメージが深刻化しています。
このニーズに応えるため、日立金属は、金型へのダメージ軽減と、サプライチェーンでの工数短縮を両立させた、新たな冷間金型用鋼「SLD®-f」を開発しました。

写真:増田賞 受賞者 於 贈賞式(左から、日刊工業新聞社・井水社長、JR東海・森副社長、プロテリアル・西山会長)
SLD-f受賞関係者(於 贈賞式)

SLD-fは、自動車骨格部品(プレス部品)の成形に用いられる金型用鋼で、高硬度でありながら高い靭性を併せ持っており、プレス加工での耐チッピング性や耐久性に優れています。また、焼戻し時に安定した硬さが得られ、表面処理での皮膜密着性の向上、変寸の低減といった効果が得られます。さらに、炭化物の微細化と、切削加工時の工具表面へのベラーグ(付着成分)発生を促す成分設計により、一般的な冷間金型用鋼に対して約3.5倍の高効率な切削加工も可能となります。これにより、お客様における金型加工時間の短縮に大きく貢献します。また、このSLD-fを素材として、60HRC級に熱処理した型彫り可能なプリハードンプレート「SLD®-f60」を販売特約店とともに開発し、供給体制の整備を通じてサプライチェーン全体のさらなるリードタイム短縮への貢献が期待されています。
日立金属は、今後も多様化するニーズに対応し、社会基盤を支える高機能材料の開発に取り組んでいきます。

以上

【お問い合わせ】
日立金属株式会社 コミュニケーション部 担当 車谷 TEL 080-2108-0159