高靭性・高切削性冷間ダイス鋼「SLD®-f」の販売対象を拡大
2026年8月3日
株式会社プロテリアル
株式会社プロテリアル(以下、プロテリアル)は、従来品と比較して、被削性、耐チッピング性※1、PVD表面処理※2適性、肉盛り溶接性に優れた冷間ダイス鋼「SLD-f」の販売対象を拡大します。
主に金型材料として使用される高靭性・高切削性冷間ダイス鋼「SLD-f」は、2017年の販売開始以降、その優れた性能により金型材料として高い評価をいただき、自動車メーカーなどからの認定が進んできました。そこで、「SLD-f」の販売対象を市販のカスタム6面削プレート※3にも拡大することにしました。
1.背景および概要

2005年に発売した冷間ダイス鋼「SLD-MAGIC」の発売当時、革新的な成分設計により優れた被削性と熱処理変寸制御性を実現した金型用鋼として市場に投入され、自動車関連金型をはじめ幅広い用途で多くのお客さまにご採用いただいてまいりました。一方で、高温表面処理を前提とした材料設計であることから、近年需要が拡大しているPVD表面処理への適用性や肉盛り溶接性の面で改善の余地がありました。
プロテリアルは、市場ニーズの変化を踏まえ、高靭性・高切削性冷間ダイス鋼「SLD-f」を開発し、2017年に販売を開始しました。「SLD-f」は、被削性に優れ金型生産、加工の負担を低減するとともに良好な靭性により金型の耐チッピング性が向上しただけではなく、「SLD-MAGIC」で課題となっていたPVD表面処理との親和性や肉盛り溶接性を向上させた鋼材です。これまで自動車メーカーなどからの認定が進み、金型材料として高い評価をいただいてきました。これにより、自動車用プレス金型への利用が浸透したほか、精密部品用金型の分野へも用途は広がり、取り扱う寸法領域が拡大してきております。加えて、近年価格が高騰している切削工具の消費抑制にも効果が期待できることから、注目されています。
そこで、こうした市場の期待に応えるため、「SLD-f」の販売対象をカスタム6面削プレートにも拡大し、さらなる採用拡大を進めてまいります。
なお、これに伴い従来品「SLD-MAGIC」の生産は終了いたします。
- 【「SLD-f」 Webページ】
https://www.proterial.com/products/tool_steel/sld_f.html
2.スケジュール
(1)SLD-MAGIC
ロット注文受付終了:2026年12月
生産終了:2027年3月(見込み)
なお、流通在庫品につきましては引き続き販売いたします。
(2)SLD-f
平鋼(棒鋼)や6面削プレートにつきましてはご注文を受け付けしております。
その他の形状につきましても、お引き合いの受付を開始しております。
以上
【報道機関からのお問い合わせ】
コミュニケーション部 担当 井上 TEL 050-3664-9519
- 【お客さまからのお問い合わせ】
特殊鋼事業部 工具鋼セグメント お問い合わせフォーム
https://www.cntct.proterial.com/contact/publish/inquiry?g=01&c=002
- ※1耐チッピング性:靱性(ねばり強さ)が高いことにより、欠けや摩耗に強くなる。その性能を表現したもの。
- ※2PVD表面処理:Physical Vapor Deposition(物理的蒸着法)の略。表面改質技術のひとつで金属材料にセラミックスの薄膜を生成させる加工技術。薄膜により材料の耐摩耗性、耐かじり性、滑り性向上、耐溶着性、耐熱性、耐食性など、さまざまな特性が得られる。
- ※3カスタム6面削プレート:お客さまのご要望に合わせるために、6面すべてにフライス加工を行い寸法精度や平面度を高めた鋼材。
SLD、SLD-MAGICは株式会社プロテリアルの登録商標です。