製品

放電加工用電極線「HBZ-B40」が
2025年 “超”モノづくり部品大賞「機械 ・ロボット部品賞」を受賞

2025年10月31日
株式会社プロテリアル

 株式会社プロテリアル(以下、プロテリアル)の加工速度と面精度を高めた放電加工用電極線「HBZ-B40」が、モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の“超”モノづくり部品大賞において、「機械 ・ロボット部品賞」を受賞しました。贈賞式は、12月11日(木)に行われる予定です。

1.受賞内容

“超”モノづくり部品大賞 ロゴ
対象製品: 加工速度と面精度を高めた放電加工用電極線「HBZ-B40」
受賞内容: モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催
2025年“超”モノづくり部品大賞「機械 ・ロボット部品賞」
  • “超”モノづくり部品大賞
    日本の産業や社会の発展に貢献することをめざして、モノづくり産業のグローバル競争力の源泉である部品・部材を対象に、「機械・ロボット」「電気・電子」「モビリティー関連」、「環境・資源・エネルギー関連」「健康福祉・バイオ・医療機器」「生活・社会課題ソリューション関連」の6分野において、卓越した製品が毎年、選出されています。
    プロテリアルでは、社名変更前の日立金属としての受賞を含め、5年連続の受賞となりました。

2.製品概要

 放電加工は、電極と金属(金型材など)の間で放電を繰り返し、その熱で金属を溶かしながら形を作る加工方法です。ワイヤ放電加工の電極として使われる一般的な電極線の線径は、加工機の制約があることから0.1~0.3mmです。これまで太径とされた0.3mmの破断荷重では、大型被削材の加工や加工時間の短縮のために電極線に大電流を流すと、熱による断線が多発し効率の良い加工が行えませんでした。また、近年は、仕上げ加工における面精度の向上(表面粗さの低減)が求められており、加工時間短縮と面精度の向上の両立を図るためには、線径アップに加えて、放電性能を高める必要がありました。

 プロテリアルが開発した放電加工用電極線「HBZ-B40」は、線径を0.4mmとしたことで、一般的に使用される線径0.25mmに対しては、約2倍の破断荷重を実現しました。また、亜鉛の割合を増やしたことにより放電効率および放電性能が向上しました。その結果、同径0.4mmの従来材対比でワイヤ放電加工速度が10%増の高速加工を可能とし、加工面の表面粗さも約7%低減させる高精度加工を実現し、面精度が向上しました([実証実験] 株式会社牧野フライス製作所 協力)。

以上

【報道機関からのお問い合わせ】
コミュニケーション部 担当 南 TEL 050-3664-9519