【授賞式開催】高強度・高耐摩耗トロリ線「SNH合金トロリ線」が2024年 “超”モノづくり部品大賞「電気・電子部品賞」を受賞
2024年12月12日
株式会社プロテリアル
株式会社プロテリアル(以下、プロテリアル)の高強度・高耐摩耗トロリ線「SNH合金トロリ線」が、モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の“超”モノづくり部品大賞において、「電気・電子部品賞」を受賞しました。贈賞式は、12月11日(水)に行われました。
1.受賞内容

対象製品: | 高強度・高耐摩耗トロリ線「SNH合金トロリ線」 |
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受賞内容: | モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催 2024年“超”モノづくり部品大賞※「電気・電子部品賞」 |
- ※“超”モノづくり部品大賞
日本の産業や社会の発展に貢献することをめざして、モノづくり産業のグローバル競争力の源泉である部品・部材を対象に、「機械・ロボット」「電気・電子」「モビリティー関連」、「環境・資源・エネルギー関連」「健康福祉・バイオ・医療機器」「生活・社会課題ソリューション関連」の6分野において、毎年卓越した製品が選出されています。
プロテリアルでは、新高性能ダイカスト金型用鋼「DAC-X®」で奨励賞を受賞した昨年に続く受賞となりました。
2.製品概要

「SNH合金トロリ線」
トロリ線は、高い架線張力によって線路上に架設されており、鉄道車両に搭載されたパンタグラフを経由して電気を供給しています。トロリ線に求められる特性は、高い強度と導電性であり、最近ではメンテナンス性を考慮し耐摩耗性も求められています。トロリ線はパンタグラフとの摺動によって摩耗するため定期的な交換が必要で、交換ごとに人件費や材料費などの多額なメンテナンス費用が発生します。少子高齢化が進み工事業者数が減少する中で、トロリ線をできるだけ長期間使用してメンテナンス頻度を低減させるニーズが鉄道業界全体で高まっています。
プロテリアルは、トロリ線に錫・インジウム系銅合金を適用することで導電率を担保しながら強度と耐摩耗性を高めた「SNH合金トロリ線」を東日本旅客鉄道株式会社と開発しました。
トロリ線の張替え基準直径は、トロリ線に印加される張力およびトロリ線の引張強度に基づいて決められるため、トロリ線を高強度化することで、張替え基準直径を小さくすることを可能とし、使用期間の長期化を実現します。また、耐摩耗性を高めることで、張替え基準直径になるまでの期間を延伸させることも可能となります。SNH合金トロリ線の強度は、一般的な錫入り銅合金トロリ線の約1.3倍で、かつ摩耗量も低減しており、強度・耐摩耗性の観点で、メンテナンス工数低減を実現する次世代型トロリ線として、鉄道網へのさらなる貢献が期待できます。

プロテリアルは、今後もお客様の課題を解決するソリューション技術に磨きをかけ、鉄道業界の変革に応じた提案を続けていきます。
【お問い合わせ】
株式会社プロテリアル コミュニケーション部 担当 車谷 TEL 080-2108-0159