ABOUT WORK
X.L.
パワーエレクトロニクス事業部
応用部品部 生産技術グループ
- 職種
- 生産技術
- 入社
- 2022年キャリア入社
- 専攻
- 電気電子工学
PROFILE
ベトナムの大学を卒業後、日系企業の工場で生産技術に携わる。そこで日本の文化や働き方に興味を持ち2015年に来日、神奈川県の企業で電気設計の仕事に就く。その後、モノづくり業界に興味を持ち、知識を増やすため2019年にプロテリアルに派遣社員として転職。その後、2022年に正社員となり、現在は生産技術部で電気設計を担当する。
私は主に、製品を製造する装置の電気制御版の電気設計に携わっています。担当業務は新製品の生産準備と既存生産ラインの維持向上に分かれており、新製品の生産準備ではグローバル技術革新センター(以下GRIT)で研究したことを工場で量産機として立ち上げるための設計を行います。既存生産ラインの維持向上では、生産性の向上、品質安定化のため生産工程の改善検討設計を行っています。また、ファクトリーオートメーションの推進のためにPLC(Programmable Logic Controller)の設計・変更にも数多く携わっています。
当社では、毎年新しい製品を開発し、伴い製造装置の開発も行われます。新規導入に携わる機会が多く、GRIT研究員や新しい装置を導入する工場の方たちと密にコミュニケーションを取りながら業務を進めています。最初から設計した意図どおりに上手くいくことは少なく、トライアンドエラーを重ねながら検討を重ねていきます。
設計する上で、現場の方が安心・安全に使用できる装置を開発することが重要です。そのためには現場に足を運び、現物を見て、現実をしっかりと把握することが欠かせません。以前、装置の改善案件に携わった際、現場からの要望をもとに課題の原因を見定め設計に落とし込み、装置に組み込んだところ、要望とは異なる動作になってしまったことがありました。理由は単純で、原因を間違えて捉えていたことにありました。上司から「現場で装置を確認したの?」と聞かれ、確認できていなかったことに気づきました。もちろん現場に行けばすべてが分かるわけではありませんが、実際に装置を使用している方の話を聞き、現物を確認することを怠った私の人的なエラーでした。
生産ラインは昼夜計画に基づいて稼働しているため、ミスが起こると多くの方に影響を及ぼしてしまいます。日々責任を感じながら、現場の方を含め、多くの方たちと一緒に仕様検討することで狙い通りの性能が実現でき、問題解決できたときの達成感は計り知れないものです。
自身のアドバンテージを活かし
グローバル全体で生産技術向上をめざす
これまでのキャリアで電気設計に長く携わってきたため、経験を活かし広げられる場所としてプロテリアルに入社しましたが、想像以上の経験をさせてもらい満足しています。ひとつの装置は電気設計だけでなく、材料加工、プロセス開発、機械設計など多くの領域の専門性の高い方たちと協業してつくり上げていきます。プロジェクトを経験するごとに知識も蓄積できていると実感することができます。
今後は外国籍社員として、海外工場とのやり取りなど、語学力だけでなく文化への理解がある点をアドバンテージに挑戦の場を広げていきたいです。質を追求し続けるプロテリアルのなかで、さまざまな方の知識を吸収し、グローバル全体で生産技術の向上を図っていきたいと思います。