ABOUT WORK
O.M.
調達本部 調達部
- 職種
- 調達
- 入社
- 2012年新卒入社
- 専攻
- 国際関係学
PROFILE
父親が同じ製造業に携わっており、自社の製品について誇らしく話す姿を子供の頃から見てきたこともあり、自分もやりがいを持てる仕事がしたいと考えるようになる。プロテリアルはオンリーワンの製品開発をしていること、文系の採用人数が少なく、少数精鋭で若手でもいろいろなことに挑戦できるフィールドに魅力を感じ入社を決める。入社後4年間は九州工場で調達に携わり、その後は本社調達部に異動し産休育休を挟み復職、現在に至る。
各工場ごとに調達部がある中、本社の調達本部は複数工場で使用する同じ原材料を集約し、まとめてサプライヤーと交渉・購入することでスケールメリットある調達を行います。私の担当は、電線などの材料になる銅の調達です。銅は脱炭素資源として需要が高まっており、他の材料資源に比べても価格が高騰しています。こうした状況下でも、質とコストのバランスが取れた調達ができるように、工場と日々連携を取りながら必要量を把握し、購入方法含め検討を重ねます。
日々の仕事では、工場の資材担当や営業、技術の方など、多くの部署と関わります。ただ決められた原材料を買い付ける仕事ではなく、品質の観点から技術の方と議論し、求める品質を満たしながらコストを抑え、利益率を高めていくことが求められます。
調達の仕事は価格交渉だけでなく、安定調達や品質維持など、さまざまな要件を総合的に判断する仕事です。事務系の仕事ではありますが、どんな原材料を採用するのか、モノづくりの開発段階から携わることができます。技術部門と協力しながら取り組むため、日々新しい知識との出会いがあり面白さを感じています。そして結果的に原価削減につながり、プロテリアルの高品質化と収益に貢献できた際には、大きなやりがいを感じることができます。
仕事をする上で大切にしていることは、全体最適を考えて業務を遂行することです。特に調達部門は、海外拠点も含め全体の状況を把握・予見しながら、各サプライヤーと交渉を行います。各拠点、工場のニーズをパズルのように組み立て、全社的にメリットのある購買を実現させなければいけません。
入社してから最初の4年間は、九州工場の資材を担当していました。当時を振り返ると、工場の利益を上げるため、安価材の検討、採用に積極的に取り組みました。しかし、価格は安くても見えないところに調達リスクが潜んでいることもあります。本社の調達に異動し、必然的に工場から会社、世界へと視野が広がることで、会社や働く方たちにとっての最適解を求めることこそ、自分たちの役割なのだと気づくことができました。
また、全体最適のためには日々の情報収集が欠かせません。同じ銅であっても、製造時間や場所、状況の変化によって品質が変わります。常に変化する“生き物”だからこそ、即時確認が取れるように、サプライヤーとの信頼関係構築がとても重要です。社内外問わず信頼し任せてもらえるように心がけています。
変化を楽しみながら、
キャリアを歩んでいきたい
入社以来、工場と本社を経験し、さまざまな材料を担当することができました。また、本社に異動後は3年間、産休・育休を取得し、常に変化を感じるキャリアを歩んでいます。特に今担当している銅の調達は、これまで鉄鋼材料の調達に関わってきた自分にとって、非鉄金属材料業界へと変わる大きな転換となりました。ゼロに近い状態でのスタートとなり、大変なこともありますが、もしこの仕事に携わっていなければ、私たちが普段使用している製品が、どこから材料を調達し、どのようにつくられているのか知ることはできなかったと思います。私たちの日常を支えるモノや、これからのサステナブルな世界を実現するモノがどのようにつくられているのかを体感できることはとても面白いですし、事務系であってもモノづくりの一端を担っていることに誇りを感じます。今後も担当している銅の仕事を極めながら、次のキャリアを楽しんで歩んでいきたいと思っています。