SPECIAL CONTENTS

THINK , DIVERSITY

多様性

ダイバーシティ&
インクルージョン
座談会

TALK MEMBER

  • MEMBER T.K.

    T.K.

    グローバル技術革新センター
    生産技術開発部 C-TECHグループ

    入社2008年新卒入社

    新卒での入社以来、生産技術に携わる。二度の育休取得を経て、現在は生産工程の自動化や合理化などの企画、提案から設備の設計、立ち上げまでを主に担当している。

  • MEMBER X.T.

    X.T.

    グローバル技術革新センター
    デジタル開発部 積層造形グループ

    入社2018年新卒入社

    グローバル人材として新卒入社し、グローバル技術革新センターで研究員を務める。現在は電子ビームワイヤー積層造形装置を担当し、宇宙・航空用途などを主とした試作案件を対応している。

  • MEMBER O.M.

    O.M.

    営業本部 中日本支社

    入社2018年新卒入社

    チームで携われるモノづくりに興味があり、プロテリアルを志望する。現在は中日本支社で磁性材料の営業を担当し、自動車部品などのメーカーに、製品の提案などを行っている。

  • MEMBER A.K.

    A.K.

    プロテリアル金属 吹田工場 総務グループ

    入社2022年キャリア入社

    前職では人材採用に携わっており、企業を支える広い領域に携わりたいという思いから2022年にキャリア入社する。現在は吹田工場の総務グループで採用や人事労務、教育プログラムなどの幅広い領域を担当する。

CONTENTS

  • 01多様な人々が活躍できる環境へ
    ダイバーシティ&インクルージョンの現在地

  • 02多様性は日々の業務に
    どのような効果を生み出すのか?

  • 03未来に向けて
    プロテリアルができること

CHAPTER 01

様な人々が活躍できる環境へ
ダイバーシティ&インクルージョンの現在地

今回はダイバーシティ&インクルージョンをテーマにした座談会ということで、いろいろな立場の方に集まっていただきました。

普段、互いの立場やアイデンティティの差異を意識することがないので、改めて並んでみると面白いですね。

私はキャリア入社で、このなかでは一番社歴が浅いのですが、皆さんなりに肌で感じているプロテリアルの変化ってありますか?

私が入社した2008年頃と比べると、女性や外国籍の社員がとても増えたと思います。

私は2018年入社ですが、T.K.さんと同じで、年々女性社員が増えていると今も感じています。私自身が女性という立場なので、より意識が向きやすいのかもしれませんが、プロテリアルでは「プロテリアル女性フォーラム」を通じて、女性社員同士の横のつながりをつくろうとしてくれたり、男性社員もフォーラムに参加したりと、「女性の働きやすさ」に力を入れているなと感じます。X.T.さんはどうですか?

外国籍という立場から見ると、私が入社した頃を境に急速に外国籍社員が増えていますね。特に語学を活かせる機会が広がっていると感じます。

ダイバーシティ&インクルージョンという言葉ありきだと分かりづらく感じますが、活躍の機会が広がっていると捉えると期待が膨らむ気がしませんか?

たしかにそうですね。私は二度の育休を取得している立場として今回参加していますが、当時は長期出張の多い仕事で、忙しい時期でもあったので、正直言うと、内心では「どうしても無理だったら仕事を辞めるしかない」とさえ考えていたんです。

女性社員が少ないと、どうしてもそう感じてしまうのは分かる気がします。実際はどうでしたか?

周囲に批判的なことを言う人はいませんでした。周囲の理解が得られて子供のことに集なかできたことには本当に感謝しています。上司が調整してくれて、同じ仕事を続けることができたのも嬉しかったです。私自身、気づかないうちに固定観念に囚われていたんだと発見できました。

復職できないかもと自身で思い込んでいただけで、声をあげてみたら全然フラットな環境だったということですよね。ダイバーシティ&インクルージョンがどれだけ浸透しているのかを測るとき、女性や外国籍社員の増減で判断しがちですけど、大切なのはそれだけじゃないということでしょうか。

多様性という言葉のスポットが当たらない人たちも含めて、何が当たり前じゃなくなって、何が当たり前になっているのか考えてみるのもいいかもしれません。

プロテリアルは「多様な個」を成長への原動力にすることを掲げていますよね。A.K.さんはキャリア入社ですが、他社と比較したときに今のプロテリアルはどう感じますか?

前職と比べても、働き方の多様性は進んでいると思いますよ。私は総務という仕事柄、社員の休暇申請を受けるのですが、男性社員の育児休暇取得の申請を目にすることが多くなってきました。ただ、前職に限らず広い視野で見れば、プロテリアル以上に制度が充実していたり、意識改革が進んでいる会社は多くありますからね。

プロテリアルの現状を、私はあえて「まだまだ」と言いたいです。というのも、たしかに進化はしていますが、過渡期であるのも事実です。

これからもより良くできるという意味での「まだまだ」ですね。たしかに、今以上にもっと良い制度や環境とはなんだろう?と問い続けることは、新たな高機能材料を追求し続けるという事業姿勢ともリンクする気がします。

だからこそ多様な視点が活きてくるんでしょうね。他がやっているから追従する、制度だけなんとなく変えるのではなく、プロテリアルだからこういうダイバーシティ&インクルージョンが実現できましたと、世の中に提示できるといいなと思います。

CHAPTER 02

様性は日々の業務に
どのような効果を生み出すのか?

X.T.さんから、より良い環境をめざしていくには多様な視点が欠かせないというお話が出ましたが、実際「多様な個」は皆さんの仕事にどのような影響を及ぼしていますか?

私は設備設計が主な仕事なのですが、設備を受け入れる工場の技術員、現場の作業者、機械・電気・ソフトウェアや要素技術の専門家など、いろいろな人とレビューを繰り返します。多様な視点で意見を交わすことで偏りや漏れがなくなり、ブラッシュアップの精度も高めることができます。

私も同感です。研究開発のプロセスにおいて、多様な意見の中から課題解決の道筋が見つかることも多いです。その点、私とT.K.さんが所属するグローバル技術革新センター(以下GRIT)は外国籍の従業員を含めたさまざまなバックボーンを持つ方が集まっており、海外の企業や研究所からの訪問もあります。今はない新たな材料や技術を生み出すGRITにおいて、制約なく意見を交わし合える土壌があることは、間違いなく強みのひとつだと思います。

営業にも同じようなことが言えるかもしれません。例えばサステナビリティへの対応など、世の中の状況は日々変わっていきます。私たちBtoBのメーカーはエンドユーザーとの距離がやや遠いので、「世の中はどう変わっているのか」「エンドユーザーはどんな価値を求めているのか」と常に考えることが大切です。

インタビュー風景

皆さんの話を聞いていると、単に多様な人材が揃っているだけでなく、自分からいろいろな意見を発見しようとする姿勢、フラットで寛容に受け入れる状態でいることが、「多様な個」のシナジーを最大化する鍵になってきそうですね。

プロテリアル自体、M&Aによってさまざまなカルチャーや特色がミックスされて変化を続けてきたという歴史があるので、A.K.さんのおっしゃる素養がプロテリアルにはあるのかもしれません。

特にA.K.さんが勤務するプロテリアル金属は近年の合併によって今の形になったんですよね。いろいろな企業文化を持つ人たちが集まっていて、それこそ多様性のある組織といえそうです。

おっしゃる通りで、まさに多様性のなかで働く面白さを肌で感じます。私は総務という立場として、「何か面白いことが生まれそう」「明日はどんな発見を得られるだろう」という楽しさや期待を、他の職場でも実感できるようにしていきたいと思っています。

ダイバーシティ&インクルージョンに企業が取り組むときに、「やらなきゃいけないこと」と捉えるのではなく、A.Kさんがつくろうとしている職場環境はまさに理想型という気がしますね。

インタビュー風景

CHAPTER 03

来に向けて
プロテリアルができること

さきほど、T.K.さんから現状は「まだまだ」というお話がありましたが、具体的にどんなことに取り組んでいくべきだと思いますか?

まずは働く環境について、単発ではなく継続的に改善を続けることが大切だと考えています。キャリア入社の立場から、フラットな視点で社内の環境を眺めて、改善策を提示することも私の役割のひとつだと考えています。

他社を知っているからこそ、見えてくることがあるということですよね。実際に改善されたこともあるのでしょうか?

私が提案した実例として、事業所内でメンター制度を始めました。直属の上司や先輩ではなく、違う部署の先輩がメンターとしてサポートする、という取り組みです。違う部署だからこそ、言いにくいことも言えたり、逆に新しい発見が生まれることもあります。前職でも同じ制度があり、プロテリアル金属でもぜひ取り入れたいと考えて提案したところ、採用されました。現場の社員からも好評で、「これからも続けてほしい」と言われています。

キャリア入社ならではの視点ですね。働き方が多様化し、転職という選択肢が当たり前になった今、性別や国籍、バックグラウンドなどに関わらず、すべての社員がやりたいことにチャレンジできる環境をつくっていくことがますます重要になってきていると私は考えています。

たしかにそうですね。今回は採用という社外に向けた座談会ですが、皆さんのお話を聞いていると、自分たちが感じていることは、社内メディアなどを通じて発信していくべきでは、と思いました。

気づきや発見を得られる機会を豊富にしていく取り組みになりそうですね。それこそ性別や国籍、年齢などに関わらず、あらゆる人が意見を言えるようになると、自分の仕事に納得感を持って取り組めそうです。

その通りですね。今回はダイバーシティ&インクルージョンについての座談会でしたが、皆さんと話していると、プロテリアルの全従業員に関わる根幹のテーマなのだということが分かってきました。

外国籍という立場で参加しましたが、正直に言うと私自身、日本で暮らしている時間も長いので、もはや「外国人」という意識をあまり持っていません(笑)。プロテリアルで働いていて、文化の壁にぶつかったこともありませんし。ダイバーシティ&インクルージョンという言葉を意識しないで働ける状態というのが、プロテリアルがめざすべき理想なのかもしれません。

私はT.K.さんやA.K.さんのお話に出てきた、現状に満足せずに「続けること」の重要性が印象的でした。考えてみれば今この瞬間も、誰もが働きやすい職場の在り方や、多様さの定義というのはアップデートされ続けているものですよね。もしかするとゴールはないのかもしれません。

たしかにダイバーシティ&インクルージョンの推進は、それ自体が目的になってしまってはいけないと思います。多様な人たちが自分らしく活躍し、企業が継続的な成長を続けるために欠かせない「手段」であるともいえそうですね。

AFTER TALK

お疲れ様でした! 今回、異なる立場の方と改めて話してみることで、決してゴールはないけれどプロテリアルが実現すべきダイバーシティ&インクルージョンのかたちの片鱗が見えたような気がします。

同感です。実は今回、座談会のテーマを聞いて改めて自社の取り組み状況を調べたのですが、結構進んでいるな、と気づけたのが収穫でした。キャリア入社という自分の立場を意識しながら、常にフラットな視点に立つこと、当たり前を当たり前だと思い込まないことの大切さも身に沁みて感じました。

プロテリアルの現在地を「まだまだ」と言ったのは、私の立場だからこそという意図もありました。

たしかに二度の育休を取得して、同じ仕事を続けられているT.K.さんが未来への期待として声をあげることで、私自身、「もっと良くなるんだ」という期待を持つことができました。

プロテリアル自体、世界各国の企業と伍していくメーカーをめざして変革を遂げる道半ばにいますから。私自身、そういった面で期待されているとひしひしと感じますし、プロテリアルと世界をつなぐ役割を果たしたいですね。そして「やっぱり日本は遅れているね」と思われることが決してないように、進化を続ける必要があると思います。

そうですね。時代から取り残されることのないよう外に目を向け続ける必要性と、改めてプロテリアルの良さに気づけた座談会でした。一方、できていない部分を改善していくのは私の役割でもあるので、宿題が増えたな、とも思いました。その意味でも貴重な機会でしたね。

SPECIAL CONTENTS

  • THINK , OUR FUTURE

    プロテリアルの未来、あなたの未来

  • THINK , ENVIRONMENT

    持続可能な社会

  • THINK , QUALITY

    質の追求

  • THINK , ABILITY

    能力の発揮