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「光ファイバを用いた警報機能付きトロリ線システム」が
第56回市村産業賞「貢献賞」を受賞

2024年3月25日
株式会社プロテリアル

 株式会社プロテリアル(以下 プロテリアル)の「光ファイバを用いた警報機能付きトロリ線システム」(開発者 蛭田 浩義、松栄 豊和、田村 和彦)が、公益財団法人 市村清新技術財団主催の市村産業賞において、「貢献賞」を受賞しました。

1.受賞内容

対象製品:
光ファイバを用いた警報機能付きトロリ線システム
受賞内容:
市村清新技術財団主催 第56回市村産業賞「貢献賞」
受賞者

株式会社プロテリアル電線事業部 鋳造・製線技術部蛭田 浩義

電線事業部 電線第一技術部松栄 豊和

電線事業部 鋳造・製線技術部田村 和彦

  • 市村産業賞

    公益財団法人市村清新技術財団の設立者である市村清氏が、紺綬褒章受章を記念して創設した賞で、わが国の科学技術の進歩、産業の発展に貢献した技術開発者を表彰する伝統と権威のある顕彰です。プロテリアルでは、第43回の同表彰において「大型高均一GaN基盤の量産技術開発」が「功績賞」を受賞して以来11度目の受賞となります。

2.技術概要

写真:光ファイバを用いた警報機能付きトロリ線
光ファイバを用いた警報機能付きトロリ線

 新幹線をはじめとした鉄道車両は、線路上の架線(トロリ線)から車両の屋根に搭載されるパンタグラフを通じた電気供給を受けて走行しています。パンタグラフとトロリ線は接触する構造のため、最悪の事態としてトロリ線が摩耗する影響で断線し、列車の運転ができない状況が起こり得ます。それを防ぐため、従来の警報トロリ線システムでは、内部にメタルの検知線を使用し、流れる電流の有無で摩耗の監視を行うため、列車走行によるノイズが発生しない夜間でしか検知を実施できませんでした。

 今般、東海旅客鉄道株式会社とプロテリアルが共同開発した「光ファイバを用いた警報機能付きトロリ線システム」は、検知線に光ファイバーを使用することで、昼間も監視できる常時監視機能を有し、加えて、ピンポイントで摩耗位置の特定も可能で、摩耗状況をリアルタイムで把握できます。この導入により、トロリ線に関するメンテナンス軽減にもつながり、線路保守の品質向上にも貢献します。

 プロテリアルは、今後も多様化するニーズに対応し、社会基盤を支える高機能材料の開発に 取り組んでいきます。

以上

【お客様からのお問い合わせ】
電線事業部 担当 蛭田 TEL 0294-42-5444

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コミュニケーション部 担当 車谷 TEL 080-2108-0159