チルドタワーとは

中温冷水の供給方法

中温(中間温度)冷水の供給方法

一般的な空冷チラー配管システム

[図]一般的な空冷チラーの場合

一般的にチラー、クッションタンク、熱交換器、三方弁、冷水ポンプ等を使ってシステムを設計します。

チルドタワー配管システム

[図]チルドタワーを使ったシステム

上記したチラー配管システムと同等の冷水供給システムをチルドタワーを用いて設計すると、上図のようにシンプルな配管システムになります。

チルドタワーを使ったシステムがシンプルに設計できる理由

理由1 冷凍機に由来するクッションタンク(ハンチング防止) は必要ありません。

チルドタワーに複数台内蔵されたチラーは一台あたり7.5kW(10HP)と小さく、機器内部に十分の保有水量を確保しているため、通常必要である冷凍機に由来するクッションタンクは必要ありません(※1)。
(※1)温度精度向上など、状況に応じクッションタンクを設置いただいている場合がございますので、詳細システム検討の際には弊社までお問い合わせください。

理由2 中間温度(10~30℃)の冷水をチルドタワーから直接供給することができます。

製造設備に必要な温度帯(10~30℃)の冷水をチルドタワーは直接作ることができるため、負荷側の冷水温度を確保するための熱交換器、三方弁などを使用する必要がありません。

理由3 外部制御回路等が必要ありません。

チルドタワーは複雑なフリークーリング機構を全自動で稼働させるための様々な制御を内蔵しているため、フリークーリングシステムを独自設計する場合に比べて設計・計装工事が簡単です。